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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第49回 妊娠出産でいつから休職?いつ復帰? できない理由より、できる方法だけ探り母子ともに笑顔に



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第49回 妊娠出産でいつから休職?いつ復帰?
できない理由より、できる方法だけ探り母子ともに笑顔に

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 上久保瑠美子さん 2009年設立
 静岡県富士宮市
 
 株式会社ii 代表取締役
 https://kamikuborumiko.com

 
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地域密着型の集客・営業コンサルタントとして活躍し、
3人の男の子の出産・育児と、仕事を両立させながら、
全国各地の企業をはじめ、商工会議所や幅広い業種の組合から、
講演依頼も途切れない人気講師の上久保さん。
さぞ子育てとの両立が最大のピンチかと思いきや、真逆だった。
ピンチを救ったのは、子育てとの両立、とのこと。どういうことか?

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「初めて妊娠した時に、いつまで仕事をしていいのか、
いつから復帰できるのか、わからなくて、
早々に顧問契約を終了させ、講演依頼もお断りして、
産休に入りました。これが最大のピンチでした。

もう暇で暇で、引きこもりのようになってしまったのです。
外に出てはいけないと思っていて、一日誰とも話さない日々。

『今のうちに好きなことをすれば?』と周囲は言うのですが、
私が好きなことは、仕事と飲みに行くこと(笑)。
友だちに会いに行くと言っても、みんな仕事仲間か飲み仲間。
思い浮かんだら即行動、自他とも認める行動派なのに、
動けないこの時期が、私にとっては最大のピンチでした。
もちろん、望んで授かった子どもですが、自由がない気がして……。
そう思うこと自体も悪い母親のようで辛く、葛藤していました。

出産数カ月後から、復帰準備を始めました。
まずは一時保育で自分の仕事時間をつくっては、
感覚を取り戻すために、セミナーを受講したり、勉強したり。
保育園も探したのですが、まず見つからない。
ようやく見つけても、その金額の高さに愕然としました。
母乳で育てていることもあって、講演出張には子連れて赴こうと決め、
営業を本格開始して、いざ赤ちゃんと一緒に出張講演を再開。

講演で、『できない理由ではなく、できる方法を探しましょう!』と
常日頃言ってきた私が、
『子どもがまだ小さいからできない』なんて言ってどうする、
ご依頼があれば、できるかできないかを考えるのではなく、
どうずればできるか、その段取りだけを考えました。

赤ちゃんが寝ている夜の間に移動しようと
日帰りできる地域でも、時間に余裕を持って宿泊して、
泊るのも、ビジネスホテルではなく、ハイハイできるよう和室のある旅館。
新幹線で行けるところも、寝台列車を利用したり、
飛行機で行けるところをフェリーの個室にしたりして、
行き帰りも日数を増やして調整。
現地での講演中は、一時託児所かベビーシッターに。
もちろん、それら経費は講演先からの報酬や交通費だけでは賄えず、
行けば行くほど赤字。それでも、お話をいただければ行くのみ。

ふたり目以降は、出産1カ月前まで仕事、出産後もすぐに復帰。
こうして、ふたり目、3人目と妊娠しながら、子育てしながら、
北海道から九州まで講演出張の日々でした。
傍から見たら、いつも忙しそうで大丈夫かと心配されましたが、
私自身は楽しくて楽しくて、子どもたちも楽しそうでした(笑)。
その頃には、依頼先に事情も伝えて、
単価を上げた予算を提示させていただくようにしました。
ご納得いただけるお客さまばかりで、ありがたかったです。
今は長男が小学生なので、学校を休ませて連れまわすことはできませんが、
この経験があるから、自信もついたし、なんでもデキル気がしています。

そんな私がコロナ禍で、講演がキャンセル続きになった時は
代替案を考え、企画を練って、動いてはいたのですが、
やはり、私はオンラインではなく直に会うのが好きだと、
再認識する好機になりました。と同時に、
子どもたちとの時間や、地域での時間を濃く過ごせて、
未来への構想が湧いてきたのです。
人材育成も私の講演コンテンツのひとつですが、
コンサルとしての経験に加えて、
3人の子育てをしてきた経験も積み重なって、私だからこそ、
お伝えできる子育て・人育て論が明確になったと自負しています。

政府は、産めよ働けと、出産率も働く母親数も増やすよう言いますが、
抱っこしておんぶしてベビーカーもって、出張してみてください(笑)。
実に世の中には、多くの不便や理不尽があって、
どれだけ整っていないのか、わかります。
そんな実情や、母親たちの思い、人の成長や在り方をお伝えして、
母親たちの未来を、子どもたちの未来を、
ともに明るくしていく活動にも注力していきたい、と目論んでいるところです」


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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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最近は使わなくなりましたが、上久保さんと初めて
出会った時に抱いた印象は「跳ねっ返り娘」でした。
気が強い。押しが強い。酒も強い。なのにちょっと
間抜け(笑)。なのに「将来、私はお札になる」と豪
語する。なのに怒るとシュンとする。ほんと、イジ
リがいのある人だと思いました。そんな彼女が妊娠
した後、急に大人しくなった時には驚いたものです。
でも今思うと、新たなチャレンジに対して、それだ
け「しっかり備える人」なのですね。豪気に見える
半面の慎重さが、彼女の力量の源泉だと感じました。
初めて妊娠した女性の多くは、きっと彼女のように
悶々とするのでしょう。だからこそ母親になる女性
たちに、私は起業を勧めています。子どもを抱えて
の仕事は大変ですが、上久保さんのように、起業家
には、すべてを自分自身で段取る自由があるからで
す。同時に、世の夫たちにも、彼女の話を聞いてほ
しいと思います。何が大変で、それをどう乗り越え
るのか。女性たちがうまく伝えられないことを、彼
女なら身振り手振りでベラベラ喋ってくれるでしょ
う(笑)。とにかくドラミ(上久保さんの愛称)の話
は面白い。私が保証します。(ますだ)

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.198
(2023.11.13配信)より抜粋して転載しました。
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