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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」274・275合併号 『Ombra mai fu』 ~人が最後に求めるもの~



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<最近の保養>  『Ombra mai fu』 ~人が最後に求めるもの~
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こんな木陰は今までになかった
どれよりも愛しく、愛らしく そして優しい
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他愛のない詩だ。
しかし、この短文を二度、三度、目で追うと、
清涼な空気が胸の端々にまで広がるような感慨を覚える。

この詩、原語はイタリア語で書かれている。

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave piu

もともとは、ヘンデルのオペラ『セルセ』中のアリア(独唱)の歌詞だが、
今ではオペラから離れ、単独曲として歌われることがほとんどだ。

この曲を耳にしたことのない日本人は、まずいないだろう。
40年近く前、ニッカ・ウィスキーのCMに使用されたのを機に、
以降、映画やドラマをはじめ、あらゆるシーンで使われる名曲である。

どんな曲だっけ? と思った人は、
ネットで『オンブラ・マイ・フ』と検索してほしい。それが曲名だ。

それにしても、すごい詩である。

木陰、愛、優しさ。

それだけ。

人が心の底から求めるものを掬い取ったら、
こんな言葉が手のひらに残るのかもしれない。

この詩文を反芻しつつ、できれば楽曲に耳を傾けてみてほしい。

灼熱の夏に喘ぐ身と心が、静かに、静かに、癒されていく。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第274・275合併号(2023/8.7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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